2018年のプロ野球も、キャンプ、オープン戦を近づいてきており新戦力も整いつつあります。
シーズンに入る前に、各球団の新外国人や外国人枠の状況をまとめます。
この記事の目次
福岡ソフトバンクホークスの外国人状況
新外国人
ユリスベル・グラシアル内野手(32)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | .326 | 15 | 64 | 25 | 61 | 37 | 1.002 |
2016(北米) | .320 | 9 | 58 | 10 | 27 | 56 | .851 |
2017(北米) | .333 | 13 | 65 | 14 | 37 | 50 | .923 |
2016年・2017年は北米の独立リーグにも在籍しており、ここ2年間はその成績です。
WBCで菅野からホームランを打ったことで注目されていますが、成績の通り基本は中距離ヒッターの数字。
デスパイネがキューバで毎年3割・30本の成績を残していたことを考えると、日本にきたからといってさほどホームラン数は伸びないことが予想されます。
ホークスは外国人が既に5人いることからも、投手あるいはデスパイネの保険という扱いでしょう。
松田が高齢に差し掛かっていることから、それを見越しての獲得でもあります。保険としては、十分な選手ではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- バンデンハーク投手
- サファテ投手
- モイネロ投手
- デスパイネ外野手
- スアレス投手
- グラシアル内野手
ソフトバンクはここまで目立った補強はありませんでしたが、グラシアル選手を獲得しました。とはいえ、あくまで保険としての役割が強く、1軍も実績のあるこの4人で確定ではないでしょうか。
トミー・ジョン手術を受けたスアレスのリハビリ状況が良好なので、この4人のなかで不調がいるならシーズン途中でも入れ替えは考えられます。
後は1軍の状況を見て、場合によってはグラシアルが1軍に入る可能性も十分高いです。デスパイネがフルで戦えない事情があるだけに、グラシアルの存在は大きいのではないでしょうか。
外国人充実度:
埼玉西武ライオンズの外国人状況
新外国人
ニール・ワグナー投手(33)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014(MLB) | 8.10 | 0 | 0 | 0 | 10.0 | 12 | 4 | 6 |
2016(AAA) | 4.81 | 1 | 2 | 2 | 43.0 | 49 | 24 | 44 |
2017(AAA) | 2.48 | 2 | 1 | 3 | 54.1 | 41 | 18 | 52 |
2015年は右肘の手術で登板なし。なので2014年のMLB以降ここ2年はトリプルAの登板となっています。
2017年の成績はマイナーでもキャリアハイの数字を残しており、奪三振能力はそのままに制球力が大分改善されていることが伺えます。
この調子のまま日本でも投げられれば、一定の数字は残せるのではないでしょうか
期待度:
ファビオ・カスティーヨ投手(28)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 3.55 | 4 | 4 | 2 | 33.0 | 38 | 8 | 20 |
2016(AAA) | 4.66 | 0 | 3 | 0 | 38.2 | 46 | 17 | 26 |
2017(AAA) | 4.27 | 4 | 8 | 1 | 84.1 | 77 | 31 | 85 |
先発・リリーフ両方こなせる投手ですが、トリプルAでも抜きん出た数字を残しているわけでもなく、どちらかというと微妙な数字。
2017年は奪三振能力こそ向上しているものの、制球力は中の下レベル。全体的にイマイチな数字なので、日本で通用するかどうか疑問です。
期待度:
外国人枠
- ワグナー投手
- ウルフ投手
- メヒア内野手
- 郭俊麟投手orカスティーヨ投手
アメリカでの成績を考慮すると、ワグナーは確定、ウルフやメヒアも実績としては1軍でしょう。
あと一枠は郭とカスティーヨが争うことになります。ただ、この2人も力量的には微妙で絶対的な存在ではありません。
西武の戦力を考えると、あと1人くらい先発のできる外国人投手をつれてきても良かったのではないかと思うところ。
外国人充実度:
東北楽天ゴールデンイーグルスの外国人状況
新外国人
オコエ・ディクソン外野手(27)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | .262 | 13 | 50 | 2 | 21 | 63 | .738 |
2016(AAA) | .328 | 18 | 64 | 1 | 36 | 64 | .999 |
2017(AAA) | .246 | 24 | 76 | 4 | 44 | 97 | .814 |
2017年はキャリアハイのホームラン数を残していますが、反面打率・三振数はワースト。
中長距離のタイプと思われ、アマダーとの競争か保険のような位置になりますね。
期待度:
外国人枠
- ハーマン投手
- ウィーラー内野手
- ペゲーロ外野手
- アマダー内野手orディクソン外野手
- コラレス投手
- 宋家豪投手
楽天の外国人枠は厚く、実績のある3選手に、アマダーとディクソンが競争する形。
アマダーも絶対的とは言い難く、調子によっては昨年終盤出てきた宋家豪がリリーフとして1軍に組み込む余地も十分あります。
競争もあり、戦力としても計算でき、外国人の4枠に関しては心配いらないのが楽天の戦力ですね。
外国人充実度:
オリックス・バファローズの外国人状況
新外国人
アンドリュー・アルバース投手(32)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 5.70 | 2 | 11 | 0 | 83.2 | 110 | 26 | 53 |
2016(AAA) | 3.69 | 10 | 6 | 0 | 124.1 | 150 | 30 | 84 |
2017(AAA) | 2.61 | 12 | 3 | 0 | 120.2 | 120 | 19 | 115 |
2017(MLB) | 3.51 | 5 | 1 | 1 | 41.0 | 43 | 10 | 37 |
2017年はメジャーでも9試合に登板、うち6試合に先発して5勝するなど、ほぼキャリアハイに近い成績を残しました。
制球力・奪三振能力ともに高く、特に与四球が少ないピッチングは日本でも安定して期待できます。
被安打が多いのが気になりますが、日本でも十分な活躍が期待できるのではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- ディクソン投手
- アルバース投手
- ロメロ外野手
- マレーロ外野手
オリックスは余分な外国人はおらず、この4人で戦う体制。
まだ未知数のアルバースを除くと、3人も実績は残しており、保険がいらないこともうなずける布陣です。
ただ、ロメロとマレーロは1年フルで戦っておらず、昨年通りの計算ができるかどうかはまだわかりません。
そういう意味では、1人くらい保険で獲得しておくか、ヘルメン辺りは残しても良かったのではないでしょうか。
外国人充実度:
北海道日本ハムファイターズの外国人状況
新外国人
マイケル・トンキン投手(27)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 1.10 | 2 | 1 | 14 | 41.0 | 25 | 5 | 46 |
2015(MLB) | 3.47 | 0 | 0 | 0 | 23.1 | 21 | 9 | 19 |
2016(MLB) | 5.02 | 3 | 2 | 0 | 71.2 | 80 | 24 | 80 |
2017(AAA) | 1.73 | 4 | 2 | 5 | 41.2 | 31 | 13 | 61 |
2017(MLB) | 5.14 | 0 | 1 | 0 | 21.0 | 22 | 12 | 24 |
2016年には65試合に登板するなど、通算141試合メジャーで投げているメジャーリーガーです。
防御率はさほど良くないものの、奪三振能力はメジャーでも通用しています。マイナーだと更に格の違いを見せていますね。
ただ、メジャーでは被安打・与四球共に多く、自分のピッチングができなかったことが予想されます。
マイナーでは完璧に抑え込んでおり、このレベルなら日本でもマーティンの穴を埋める活躍は期待できるのではないでしょうか。
期待度:
ニック・マルティネス投手(27)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 2.90 | 1 | 1 | 0 | 37.0 | 32 | 7 | 18 |
2015(MLB) | 3.96 | 7 | 7 | 0 | 125.0 | 135 | 46 | 77 |
2016(AAA) | 3.91 | 7 | 6 | 0 | 99.0 | 109 | 17 | 67 |
2016(MLB) | 5.59 | 2 | 3 | 0 | 38.2 | 45 | 19 | 16 |
2017(AAA) | 2.15 | 4 | 0 | 0 | 37.2 | 27 | 7 | 23 |
2017(MLB) | 5.66 | 3 | 8 | 0 | 111.1 | 124 | 28 | 67 |
昨年はメジャーでも23試合に登板し18試合に先発した投手。マイナーでは好成績を残すものの、メジャーではパッとしない成績が続いていました。
四球自体は少ないので、そこから自滅するタイプではなく、奪三振数の少なさから見ても打たせて取るピッチングが持ち味といったところ。
ただ球威が足りず、ヒットを打たれて本塁打を打たれるパターンで失点していたことが予想されます。
実績的には申し分なく、広い札幌ドームが舞台となりますし、ピッチングスタイルがうまくはまれば先発の一角を担えそうです。
期待度:
ブライアン・ロドリゲス投手(26)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 9.75 | 1 | 2 | 0 | 12.0 | 24 | 4 | 4 |
2016(AAA) | 5.11 | 4 | 8 | 0 | 86.1 | 108 | 26 | 51 |
2017(AAA) | 4.90 | 8 | 8 | 0 | 126.2 | 157 | 37 | 63 |
四球が低く、奪三振も少なめの、打たせて取るピッチングが持ち味の投手。
しかし、被安打がいくらなんでも打たれ過ぎで、マイナーで防御率4点台後半は悪すぎます。
まだ若いので、成長を期待しての獲得なのでしょうが、あくまで保険的な意味合いが強いのではないでしょうか。
期待度:
オズワルド・アルシア外野手(26)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | .199 | 12 | 41 | 0 | 18 | 82 | .629 |
2016(MLB) | .203 | 8 | 23 | 1 | 18 | 80 | .634 |
2017(AAA) | .326 | 24 | 87 | 0 | 45 | 86 | 1.054 |
低打率・四球少なめ・三振多いという典型的な扇風機タイプでしたが、2017年は全体的に大幅に改善されマイナーでキャリアハイを残しています。
これまで苦手だった左投手も2017年は克服しており、26歳とまだ若くこれからも期待できそう。
スライダーはフォークに弱い点が気にかかりますが、ストレート勝負が多いパ・リーグにはあっているのではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- トンキン投手
- マルティネス投手
- レアード内野手
- アルシア外野手
- ロドリゲス投手
日本ハムは外国人がレアード以外総入れ替え。アメリカでの実績を考慮するとこの形になるでしょうか。
トンキンにはマーティンの抜けた穴を、マルティネスは大谷が抜けた先発の穴を埋めることが期待されます。
レアード以外は完全に未知数ではありますが、一応の布陣は整ったといってよいのではないでしょうか。
外国人充実度:
千葉ロッテマリーンズの外国人状況
新外国人
マイク・ボルシンガー投手(30)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 2.31 | 3 | 3 | 0 | 46.2 | 30 | 18 | 61 |
2015(MLB) | 3.62 | 6 | 6 | 0 | 109.1 | 104 | 45 | 98 |
2016(AAA) | 4.64 | 3 | 5 | 0 | 54.1 | 61 | 21 | 61 |
2016(MLB) | 6.83 | 1 | 4 | 0 | 27.2 | 33 | 9 | 25 |
2017(AAA) | 1.70 | 4 | 2 | 1 | 47.2 | 42 | 8 | 42 |
2017(MLB) | 6.31 | 0 | 3 | 0 | 47.1 | 48 | 27 | 39 |
2014年から4年連続MLBでも登板経験がある投手。
四球も被安打もそこそこありますが、マイナーでもメジャーでも奪三振は多め。
特に昨年はマイナーでは抜けた成績を残しており、先発・リリーフ両方できますがロッテでは先発として期待されています。
期待度:
タナー・シェッパーズ投手(27)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 1.93 | 0 | 2 | 2 | 14.0 | 11 | 8 | 11 |
2015(MLB) | 5.63 | 4 | 1 | 0 | 38.1 | 37 | 23 | 32 |
2016(AAA) | 0.00 | 0 | 0 | 0 | 6.0 | 4 | 2 | 6 |
2016(MLB) | 4.15 | 1 | 1 | 1 | 8.2 | 6 | 3 | 5 |
2017(AAA) | 4.84 | 1 | 3 | 3 | 48.1 | 56 | 14 | 39 |
2017(MLB) | 6.75 | 0 | 1 | 0 | 4 | 5 | 3 | 5 |
2013年にメジャーで76試合に登板、防御率1.88と好成績を残すものの、右肘を故障してからは年々登板機会を減少させています。
リリーフとして期待されていますが、故障歴から考えて再び活躍することはできるのでしょうか。
アメリカでの直近の成績を見る限り、全盛期の力がそこまでないと言わざるを得ませんが・・・。
期待度:
エドガー・オルモス投手(28)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 3.55 | 1 | 1 | 1 | 33.0 | 32 | 13 | 34 |
2016(AAA) | 2.88 | 4 | 4 | 0 | 68.2 | 63 | 28 | 76 |
2017(AAA) | 2.68 | 9 | 3 | 4 | 87.1 | 67 | 33 | 77 |
2013年に5試合、2015年に6試合のMLB経験がありますが、ほぼ実績としては0に近いです。
先発・リリーフ両方の経験がありますが、日本ではローテ入り候補と期待されています。
奪三振能力はやや高いですが、被安打・与四球ともに平均レベル。昨年に限っては被安打が少ないです。
要所を締めるピッチングで好成績を残しており、日本でも同様の活躍が期待できます。
期待度:
マット・ドミンゲス内野手(27)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | .269 | 10 | 56 | 0 | 19 | 65 | .709 |
2016(AAA) | .269 | 18 | 67 | 1 | 29 | 70 | .739 |
2017(AAA) | .264 | 16 | 67 | 3 | 19 | 68 | .724 |
2013年に152試合、2014年に157試合のメジャー経験がある内野手。2013年には21本塁打を打っています。
三振が少なめですがその分四球も少ないフリースインガー。打率・ホームラン数共に中途半端な感は否めず、中距離打者ですね。
去年のダフィー・パラデスの二の舞いになりそうな予感しかしませんが、いい意味で期待を裏切って欲しいところではありますが・・・。
期待度:
外国人枠
- ボルシンガー投手
- シェッパーズ投手orチェン投手
- オルモス投手
- ドミンゲス内野手
ペーニャの去就がまだ未定ですが、ロッテの外国人はこんなところでしょうか。
アメリカでの実績を考えると、オルモスとボルシンガーは期待できます。シェッパーズは故障の影響もありどこまで活躍するか未知数で、チェンとの併用もあります。
弱い野手陣の中で大砲候補となるドミンゲスですが、アメリカでの成績を見る限り安心できるかというと微妙であり、下手すると去年のようなシーズン途中で外国人野手をコロコロ入れ替え、、、ということにもなりかねません。
ペーニャは残すべきだと思うのですが・・・。
外国人充実度:
広島東洋カープの外国人状況
新外国人
レオネル・カンポス投手(30)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 2.90 | 2 | 0 | 1 | 49.2 | 30 | 21 | 68 |
2016(AAA) | 4.32 | 2 | 1 | 1 | 50.0 | 47 | 30 | 62 |
2016(MLB) | 5.73 | 1 | 0 | 0 | 22.0 | 18 | 14 | 24 |
2017(AAA) | 1.65 | 3 | 0 | 0 | 32.2 | 20 | 14 | 39 |
2017(MLB) | 2.63 | 0 | 0 | 9 | 13.2 | 11 | 8 | 15 |
メジャーでもイニングを上回る奪三振数を記録しており、被安打もイニング以下という素晴らしい成績。
それでも定着できなかったのは、制球力が課題といったところでしょうか。しかし2017年にはマイナーではありますがやや克服傾向にあります。
完全なリリーフタイプで層が厚いカープの外国人枠に入るのは大変かもしれませんが、保険としてはこの上ない人材ではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- ジョンソン投手
- ジャクソン投手
- エルドレッド外野手
- バティスタ内野手
- メヒア内野手
- カンポス投手
エルドレッドはフル出場は考慮されていないため、去年も成績を残したバティスタと併用になることが予想されます。
状況によっては投手2、野手2もできますし、野手をどちらか一方が1軍の場合は、カンポスを1軍に入れることもできます。
この辺りは、1年間戦う中で調子を見ながらうまくやりくりされていくのでしょう。こういう使い方ができるのも、層が厚いカープならではですね。
外国人充実度:
阪神タイガースの外国人状況
新外国人
ディエゴ・モレノ投手(30)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 2.18 | 3 | 0 | 1 | 53.2 | 39 | 16 | 42 |
2016(AAA) | 5.14 | 6 | 1 | 1 | 49.0 | 55 | 17 | 52 |
2017(AAA) | 0.94 | 1 | 0 | 5 | 28.2 | 17 | 5 | 27 |
2015年に4試合、2017年に5試合のメジャー経験がありますが、イニングも少ないので割愛。
昨年はフォアボールや被安打も少なく、結果防御率1点を切るなど素晴らしい成績を残しました。
阪神の外国人事情を考えると保険の意味合いが強いですが、累積疲労も考慮されるマテオやドリスのバックアップとしてはこの上ない人材です。
期待度:
ウィリン・ロサリオ内野手(28)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(MLB) | .268 | 6 | 29 | 2 | 8 | 56 | .711 |
2016(KBO) | .321 | 33 | 120 | 1 | 33 | 90 | .957 |
2017(KBO) | .339 | 37 | 111 | 10 | 50 | 61 | 1.067 |
韓国で格の違いを見せつけ、満を持して来日した期待の大砲候補。
長距離砲ではありますが、その割に四球が少ないので早いカウントから打っていくバッティングスタイル。
打点も2年連続で110以上を記録していますし、4番一塁を任せられる人材ではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- メッセンジャー投手
- マテオ投手
- ドリス投手
- ロサリオ内野手
- モレノ投手
- 呂彦青投手
阪神は投手陣が盤石。先発のメッセンジャーにリリーフのマテオ・ドリス。
去年は疲れが見え打ち込まれる場面も目立ちましたが、そこはモレノのバックアップで回避できます。
モレノが計算できそうであれば、来年以降、日本人枠となり外国人枠から外れるメッセンジャーの代わりとしても考えられます。
野手はロサリオの成功にかかっていますが、充実した戦力といってよいのではないでしょうか。
外国人充実度:
横浜DeNAベイスターズの外国人状況
新外国人
ネフタリ・ソト内野手(28)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | .246 | 2 | 24 | 0 | 30 | 40 | .650 |
2016(AAA) | .270 | 0 | 7 | 0 | 3 | 24 | .624 |
2017(AAA) | .293 | 14 | 38 | 0 | 18 | 50 | .860 |
ファースト、サード、外野を守れるため、ロペスのバックアップという役割でしょうが、出場機会があれば活躍できる要素も十分あります。
過去にはAAで30本塁打も記録しており、中長距離砲として期待がかかります。
ポジションや成績を考慮すると、ロッテが取るべきだった人材のような気もしますが・・・。
期待度:
外国人枠
- ウィーランド投手
- パットン投手
- エスコバー投手
- ロペス内野手
- バリオス投手
- ソト内野手
投手・野手ともに実績もある外国人が揃っており、更にそれを支える選手も投手・野手ともに1人ずつ獲得。
調子次第では、フルシーズン戦っていないエスコバーとバリオスを入れ替えることもできますし、ソトの出場機会も十分ありえます。
バックアップとしての力も申し分なく、外国人の布陣はかなり充実しています。
外国人充実度:
読売ジャイアンツの外国人状況
新外国人
テイラー・ヤングマン投手(30)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 6.37 | 2 | 3 | 0 | 59.1 | 61 | 29 | 54 |
2015(MLB) | 3.77 | 9 | 8 | 0 | 119.1 | 106 | 47 | 107 |
2016(AAA) | 9.87 | 1 | 3 | 0 | 31.0 | 39 | 35 | 24 |
2016(MLB) | 7.76 | 0 | 5 | 0 | 26.2 | 30 | 17 | 18 |
2017(AAA) | 2.59 | 9 | 2 | 0 | 90.1 | 69 | 39 | 82 |
2017(MLB) | 13.50 | 0 | 0 | 9 | 0.2 | 2 | 1 | 1 |
2015年こそ21試合に登板していますが、ここ2年間は登板機会も減少しておりほぼマイナー。
しかし防御率が2点台を記録するなど、マイナーでのキャリアハイを達成。
コントロールはそれほど良くはありませんが、被安打・奪三振共に先発として十分な成績を残しており、力でねじ伏せるピッチングスタイルが確立しています。
巨人の外国人枠的にどうなるかは微妙ですが、完全とは言わないまでもある程度はマイコラスの穴を埋められるのではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- マシソン投手
- カミネロ投手
- マギー内野手
- ゲレーロ外野手
- ヤングマン投手
巨人の戦力を考えると、どの選手も外し難いです。
先発事情を考慮するとヤングマンを入れておきたいですが、マシソンとカミネロを外せるほどリリーフは充実していません。
そうするとマギー・ゲレーロのどちらかがあぶれることになりますが、昨年残した成績を考慮すると、どちらかを外すのはかえってマイナス。
となると、マイコラスの穴を埋められないままヤングマンがあぶれることになります。
この辺りは高橋監督がどういうやりくりをするのか見ものです。
外国人充実度:
中日ドラゴンズの外国人状況
新外国人
ディロン・ジー投手(31)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 4.58 | 8 | 3 | 0 | 88.1 | 105 | 18 | 63 |
2015(MLB) | 5.90 | 0 | 3 | 0 | 109.1 | 55 | 11 | 25 |
2016(MLB) | 4.68 | 8 | 9 | 0 | 125.0 | 146 | 37 | 89 |
2017(AAA) | 3.23 | 6 | 5 | 0 | 78.0 | 77 | 16 | 63 |
2017(MLB) | 3.47 | 3 | 2 | 1 | 49.1 | 54 | 15 | 41 |
メジャーで通算165試合に登板、51勝をあげているメジャーリーガーです。昨年も18試合に登板して4試合に登板するなど、出場機会こそ減っているもののそこそこの活躍をしています。
防御率・被安打・制球力・奪三振のどれを見てもメジャーもマイナーもさほど成績は変わりありません。
先発としての力はあるので、同様の成績を残すことが期待されます。
期待度:
オネルキ・ガルシア投手(28)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 4.70 | 0 | 1 | 3 | 38.1 | 45 | 22 | 48 |
2016(AAA) | 3.82 | 0 | 1 | 0 | 33.0 | 28 | 9 | 30 |
2017(AAA) | 5.04 | 7 | 3 | 0 | 75.0 | 84 | 32 | 63 |
2013年に3試合、2017年に2試合のメジャー登板がありますが実績はほぼゼロです。
奪三振能力はそこそこありますが、制球力は中の下くらいで、ある程度ヒットも打たれています。
防御率もマイナーで5点台と高めで、日本では保険の意味合いが強いのではないでしょうか。
期待度:
ソイロ・アルモンテ外野手(28)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2014(AAA) | .261 | 18 | 69 | 6 | 29 | 105 | .748 |
2016(AAA) | .285 | 20 | 78 | 1 | 41 | 77 | .832 |
2017(AAA) | .355 | 15 | 70 | 0 | 46 | 84 | .952 |
2016年と2017年はメキシカンリーグの成績。メキシカンリーグは打高投低ですし、メキシカンリーグ出身者で日本で活躍した外国人は多くないので参考程度。
長距離打者というより中距離打者で、日本でも同様の成績が残せるかは微妙。期待できて、2014年にマイナーで記録した成績ではないでしょうか。
期待度:
スティーブン・モヤ外野手(26)
年度 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | .240 | 20 | 74 | 4 | 27 | 162 | .703 |
2016(AAA) | .284 | 20 | 66 | 0 | 15 | 96 | .810 |
2016(MLB) | .255 | 5 | 11 | 0 | 5 | 38 | .793 |
2017(AAA) | .166 | 7 | 15 | 0 | 11 | 61 | .565 |
2016年にはメジャーでも5本のホームランを打っている長距離砲。
三振数がとんでもなく多く、コンタクト能力はほぼ壊滅的といっていいほど。四球も少ないので、完全に扇風機です。
昨年に至ってはマイナーでも2割を切る打率で60個の三振。これを日本でフル出場換算すると190近くまでいきます。
フリースインガーの低打率の扇風機が日本で活躍する例は稀なんですが、モヤは果たして・・・。
期待度:
外国人枠
- ジー投手
- ガルシア投手
- ビシエド外野手
- アルモンテ外野手
- モヤ外野手
去年在籍していたのがビシエドのみで、後はアメリカの実績を考慮するとこんな感じになるのではないでしょうか。
投手が1枠・野手3枠のパターンもあるかもしれませんが、モヤとアルモンテが両方1軍に残るかはかなり微妙。
ジーはある程度成績を残せるかもしれませんが、ガルシアにも期待できるかというと微妙なので、シーズン途中の入れ替えも十分ありえます。
外国人充実度:
東京ヤクルトスワローズの外国人状況
新外国人
マット・カラシティー投手(26)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016(AAA) | 0.00 | 0 | 0 | 2 | 7.0 | 2 | 2 | 5 |
2016(MLB) | 9.19 | 0 | 1 | 0 | 15.2 | 25 | 11 | 17 |
2017(AAA) | 3.26 | 1 | 3 | 21 | 49.2 | 49 | 23 | 68 |
まだ若く、トリプルAでの実績もここ2年間のみ。
クローザーとしての実績は去年だけですが、奪三振能力は確かでぼちぼちの成績を残しています。
被安打数が高く、四球もイニングの半数近く与えている点が気になるところではあります。
期待度:
デーブ・ハフ投手(33)
年度 | 防御率 | 勝 | 負 | S | イニング | 被安打 | 与四球 | 奪三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015(AAA) | 2.20 | 5 | 0 | 0 | 57.1 | 49 | 8 | 43 |
2016(KBO) | 3.13 | 7 | 2 | 0 | 74.2 | 72 | 9 | 46 |
2017(KBO) | 2.38 | 6 | 4 | 0 | 124.2 | 100 | 14 | 98 |
2016年シーズン途中から韓国プロ野球で活躍している左腕投手。過去には、2009年にメジャーで11勝あげている実績もあります。
奪三振数こそ高くはありませんが、与四球は少なくかなり高い制球力を持っていることがわかります。
打高気味の韓国でも安定した成績を残しているので、日本でもかなり期待できるのではないでしょうか。
期待度:
外国人枠
- ブキャナン投手
- ハフ投手
- アルメンゴ投手orカラシティー投手
- バレンティン外野手
実績も考慮するとこのようになるのではないでしょうか。
ハフは韓国での実績を考えるとローテ入りが期待でき、ブキャナンとハフがしっかり働けば弱い先発陣が補えます。
ルーキが抜けた穴ですが、そこは中日から移籍したアルメンゴ(中日ではジョーダン)投手かカラシティー投手を起用することになります。
カラシティーもある程度の活躍は期待できるので、外国人投手はかなり充実しているのではないでしょうか。
故障しがちなバレンティンの保険がいないのが気にかかりますが、外国人はほぼ陣容は整っているといえるでしょう。
外国人充実度:
2018年プロ野球外国人のまとめ
各球団の外国人充実度をまとめると次のようになります。
- ソフトバンク:
- 西武:
- 楽天:
- オリックス:
- 日本ハム:
- ロッテ:
- 広島:
- 阪神:
- DeNA:
- 巨人:
- 中日:
- ヤクルト:
こうしてみると、本来力を入れるべき下位球団に限って外国人が充実していないところが多い印象。
特に、中日やロッテはもう少し充実させるべきではないでしょうか。
外国人は未知数が多く、シーズンが始まるまでわからない部分が多いですが、今年はどうなるか楽しみです!
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